2011年 04月 02日
酷い惨状 |
親戚より。
昭和8年(1933年)の三陸津波を超える犠牲を出した今回の天災。防災は当時とは比べ物にならないほど発達していたはずなのに、まるで赤子の手を捻るように津波は多くの太平洋側の町を破壊しました。また原発事故で人間の高度な文明が如何に脆弱であったかが露呈しました。東京も震災直後は麻痺し、近い将来起こると予測される東海地震に備えていたとは思えない体たらくでした。もし、東京に大津波が押し寄せていたら街に取り残されていた人間はなす術も無く波に飲み込まれていたでしょう。
我々は完全に自然を征服することは出来ず、地震を止めることは言うまでもなく、正確な予測さえ出来ないのです。特に日本の自然は欧州などを圧倒する厳しさですので、その備えには欧州の何倍も費用が掛かるでしょう。それを削減して来たのが愚かな政治家たちです。全く違う自然環境の欧州に比べて日本の公共事業費が多いのは当然であり、欧州並みにしようなどというのは現実離れした狂気の沙汰です。
今回の震災は農業を蔑ろにし、自然を侮る昨今の日本人の目を覚ますきっかけになって欲しいです。せめて日本の主要な機能が集中する東京が地震に脆い都市であることに対する対策だけは、早急に取り掛からなければなりません。
by kokuminheiwa
| 2011-04-02 14:17