2009年 12月 10日
メモ アセテート繊維 |
セルロース(C6H10O5)nの酢酸エステルであるアセチルセルロース[C6H7O2(OH)3-m(OCOCH3)m]n(mは0~3)からなる人造繊維。アセチルセルロースのC6単位中の水酸基-OHのほとんど全部にアセチル基CH3CO-の入ったものをトリアセテートといい、クロロホルムに溶けるがアセトンには不溶である。このため、アセチル基を部分的に加水分解(けん化、熟成という)して、アセチル基が2個入ったものと、3個入ったものとの中間にもっていくと、アセトンに可溶となる(ジアセテート)。これをアセトンに溶かし15~24%溶液として細孔から熱風中に押し出すと糸になる。柔らかい風合(ふうあ)いをもち、羊毛のような感じを与える。セルロースの水酸基がアセチル化されているために水になじまない。アセチル化度53~57%のものが繊維として用いられる。熱可塑性の性質をもち、140~150℃以上で変形し始めるので、アイロンがけの温度は115~120℃を超えてはならない。またプラスチックとして写真や映画用フィルムにも用いられる。なお、アセチル化度59.5%以上のものはトリアセテート繊維とよばれ、より吸湿性が少ない繊維となる。[ 執筆者:垣内 弘 ]
http://100.yahoo.co.jp/detail/アセテート繊維/
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by kokuminheiwa
| 2009-12-10 18:44