2010年 02月 07日
辻嘉六事件 |
朝刊に、政ナビ『小沢像ゆがめる「21億円」』という記事かありました。その冒頭で、小沢佐重喜が隠退蔵事件で証人喚問されたエピソードが紹介されていました。証人喚問を受けた同じ国会で、政治資金規正法が成立したそうです。この事件には、もちろん鳩山一郎が関わっています。そこで、辻嘉六事件を調べてみました。
まず、辻嘉六とはどういう人物でしょう。
辻嘉六
>辻嘉六 つじ‐かろく(1877‐1948)
>大正-昭和時代の実業家。明治10年3月生まれ。日本化学産業代表取締役などのかたわら、原敬(たかし)らとむすび、立憲政友会の黒幕的な存在として活躍。また亡命中の孫文(そん‐ぶん)らを援助、戦後は日本自由党の創立にもかかわった。昭和23年12月21日死去。72歳。岐阜県出身。(出典:講談社)
次に、辻嘉六事件とは何かと言いますと、日本軍の隠匿物資を横流しして得た大金が政界にばらまかれたという事件です。
隠退蔵物資事件(wikipedia)
>1945年8月14日、降伏を決定した鈴木貫太郎内閣は、日本軍が本土決戦に備えて在庫した燃料・アルミ・銅・貴金属・食料(米・味噌・醤油他)などの軍需物資を米軍に接収される前に民間に払い下げる法案を閣議決定した。これらの物資は約2400億円相当(現在の貨幣価値に換算して数十兆円)になり国内各所に分散貯蔵していたが、売却する際に無くなったことが判明する。
>その金の一部が大物フィクサー・辻嘉六に渡り、大物政治家に金をばら撒き、政界への発言力を増して、自身に有利な事業展開を図ったことが判明する。
さらに詳しく記事がありました。
辻嘉六事件(隠退物資事件)
>「不当財産取引調査特別委員会」が調査を開始したところ、実業家の中曽根幾太郎が隠退物資である「軍服」を闇ルートに払い下げて莫大な金を稼いでいることが判明した。その金の一部が大物フィクサーである辻嘉六に渡り、自由党の鳩山(その後、総理大臣)、河野一郎らに現金20万円、饗応で数十万円の接待をしていたことが判明した。
>辻は、その他大物政治家に金をばら撒き、政界への発言力を増して、自身に有利な事業展開を図った。
が、東京地検は政界にメスを入れることができず、金を受け取った政治家を偽証罪として告発、中曽根を詐欺罪で起訴するに留まった。
「辻嘉六事件」と児玉機関
>さて、不当財産取引委員会は、辻嘉六を証人喚問したが病気を理由に応じないため、臨床尋問に切り替えた。追放中の鳩山も喚問した。しかし疑惑が晴れないまま、東京地検は河野一郎ら鳩山に連なる代議士を議院内の偽証罪で逮捕、起訴する(最高裁で無罪。河野は追放令違反のみで懲役四か月)。大山鳴動して鼠一匹、である。
辻事件は歴史の教科書に載るほど大きな事件になりませんでしたが(そのせいで、資料が少ない)、今の民主党政権とつながるものがあるように思います。鳩山一郎は20万円、小沢佐重喜は2万円受け取っていました。結局、今回も大山鳴動して鼠一匹となりそうですが、辻事件は隠退蔵物資であり、今回の陸山会の資金は政党交付金や賄賂かもしれません。いつの時代もこういう極悪人が私腹を肥やしているのでしょう。
まず、辻嘉六とはどういう人物でしょう。
辻嘉六
>辻嘉六 つじ‐かろく(1877‐1948)
>大正-昭和時代の実業家。明治10年3月生まれ。日本化学産業代表取締役などのかたわら、原敬(たかし)らとむすび、立憲政友会の黒幕的な存在として活躍。また亡命中の孫文(そん‐ぶん)らを援助、戦後は日本自由党の創立にもかかわった。昭和23年12月21日死去。72歳。岐阜県出身。(出典:講談社)
次に、辻嘉六事件とは何かと言いますと、日本軍の隠匿物資を横流しして得た大金が政界にばらまかれたという事件です。
隠退蔵物資事件(wikipedia)
>1945年8月14日、降伏を決定した鈴木貫太郎内閣は、日本軍が本土決戦に備えて在庫した燃料・アルミ・銅・貴金属・食料(米・味噌・醤油他)などの軍需物資を米軍に接収される前に民間に払い下げる法案を閣議決定した。これらの物資は約2400億円相当(現在の貨幣価値に換算して数十兆円)になり国内各所に分散貯蔵していたが、売却する際に無くなったことが判明する。
>その金の一部が大物フィクサー・辻嘉六に渡り、大物政治家に金をばら撒き、政界への発言力を増して、自身に有利な事業展開を図ったことが判明する。
さらに詳しく記事がありました。
辻嘉六事件(隠退物資事件)
>「不当財産取引調査特別委員会」が調査を開始したところ、実業家の中曽根幾太郎が隠退物資である「軍服」を闇ルートに払い下げて莫大な金を稼いでいることが判明した。その金の一部が大物フィクサーである辻嘉六に渡り、自由党の鳩山(その後、総理大臣)、河野一郎らに現金20万円、饗応で数十万円の接待をしていたことが判明した。
>辻は、その他大物政治家に金をばら撒き、政界への発言力を増して、自身に有利な事業展開を図った。
が、東京地検は政界にメスを入れることができず、金を受け取った政治家を偽証罪として告発、中曽根を詐欺罪で起訴するに留まった。
「辻嘉六事件」と児玉機関
>さて、不当財産取引委員会は、辻嘉六を証人喚問したが病気を理由に応じないため、臨床尋問に切り替えた。追放中の鳩山も喚問した。しかし疑惑が晴れないまま、東京地検は河野一郎ら鳩山に連なる代議士を議院内の偽証罪で逮捕、起訴する(最高裁で無罪。河野は追放令違反のみで懲役四か月)。大山鳴動して鼠一匹、である。
辻事件は歴史の教科書に載るほど大きな事件になりませんでしたが(そのせいで、資料が少ない)、今の民主党政権とつながるものがあるように思います。鳩山一郎は20万円、小沢佐重喜は2万円受け取っていました。結局、今回も大山鳴動して鼠一匹となりそうですが、辻事件は隠退蔵物資であり、今回の陸山会の資金は政党交付金や賄賂かもしれません。いつの時代もこういう極悪人が私腹を肥やしているのでしょう。
by kokuminheiwa
| 2010-02-07 11:10