静かな田舎ブログ

小沢 対 菅 ついに戦いが始まる

　民主党分裂回避のために鳩山はじめ多くの連中が腐心したのでしょうが、水泡に帰しました。もはや民主党は滅亡を目指す特急列車から降りることは出来ません。小沢が勝って完全に無党派層に見放されるか、菅が勝って小沢が党を割るかという最悪の選択を民主党の連中はしなければなりません。

　さて、最近の世論調査では国民は菅を支持しているみたいです。しかし、積極的応援というよりは、脱小沢の姿勢を国民は評価しているといわざるを得ません。これは参院選時に菅の支持率が上がったときと世論が全く変わっていないことを示しています。

　しかし、脱小沢であるのなら誰がやってもいいのでしょうか。脱小沢は単なるパフォーマンスにすぎず、菅の本当の目的は菅談話をはじめとした左翼政治です。そればかりでなく、経済政策もろくに打つことが出来ません。このような三流総理を脱小沢であるからというだけで支持していいものでしょうか。アンシャンレジームを打倒しようとしたフランス革命が、その後恐怖政治を到来させてしまったように、脱小沢なら誰でもいいという安易な発想はより悲惨な結果をもたらしかねません。

　かく言う私も反小沢ですが（笑）、どうしても大多数の世論のように菅を支持出来ないのです。これまでも何度も言ってきましたが、菅には総理でいる正当性はありません。参院選で負けたのに一切責任を取らず、かつては総選挙を経ていない総理を自らが否定しています。さらに人気取りのために小沢にはなった暴言は、いくら相手が悪い奴とは言え、あまりにも失礼でした。あれほど反小沢をアピールしたのに参院選後は小沢に会いたいと言って追いかけ回していました。

　このような嘘つきであり、ズルい男を、脱小沢というだけで国民が支持するのは絶対におかしいです。たしかに小沢が代表選を決闘の場に決めたのはどうかと思いますが、小沢には菅に復讐する大義があります。

　菅には総理の資格はありません。総理がコロコロ変わるのは問題だなどと言いますが、それは総理に問題があるのであり、無能な人間が総理大臣であっていい理由にはなりません。病気の石橋をのけて、宇野、羽田、細川、鳩山を見ればなぜ短命か分かります（笑）菅がこの連中より優れているとはとても思えません。無能な人間が総理の座にしがみつくことが一番国益に反します。

　ここまで菅を否定してきましたが、別に小沢を応援している訳ではありません（笑）ただ、脱小沢であれば菅でもいいというのはどうかと思ったまでです。私はどちらも応援していませんが、客観的に見てどちらに大義があるかと言えば小沢だろうと思います。

民主党崩壊は不可避

　代表選に向けて両陣営の多数派工作が激化しています。一部のマスコミが行った世論調査では、菅が続投し政権が安定してくれることを願う世論が示されていますが、残念ながら世論を無視した今回の代表選と同様、民主党の安定はあり得ません。

　たとえ菅が勝っても小沢は党を破壊するでしょうし、小沢が勝てば今とは異質の利権政党が誕生します。この流れを変えることが出来る立場にあったのが鳩山であったというのも状況を絶望化させました。逆に鳩山のせいでより混沌としてきました。

　マスコミや文化人の中には、菅政権つまりは民主党に期待をし、テレビや新聞を媒体として国民に民主党を応援するように促す連中もいますが、残念ながら彼らの願いは果敢なく破れることでしょう。元々政権を担当する能力はありませんし、自民党に勝る部分は全く見当たりません。テレビで賢しく文化人のように振る舞って、自分の意見を押し付ける無能な連中が多いことは本当に不幸です。

　現実は彼らの予期せぬ方向へと向かっています。この代表選が民主党にとって最大の危機であり、民主党の実態を国民に知らしめるものであることから目を背けてはなりません。

代表選と民主党の派閥政治

　菅と小沢の戦いが始まりましたが、どちらが勝っても国民にとっては不幸ですし、民主党という世間と乖離した連中のお祭り騒ぎとしか思えません。しかし、無能とはいえ民主党の議員の数は他党を圧倒しており、結果的に党が割れることになれば日本政治が大変動を起こすことも考えられる訳です。

　ですので、この一戦の行方は国民として見守っていた方がいいでしょう。本当に先の見えない戦いです。勝負は両陣営が何を訴えるかにかかっています。小沢が消費税を争点にすれば、菅は不利になるでしょうし、菅が金銭スキャンダルを争点にすることに成功すれば小沢は負けてしまいます。端から見れば、小沢の方が失点が多いですが、菅は選挙で負けて責任を取っていません。参院選を敗北に導いた張本人であり、そこの所を支持者がどう捉えているかでも結果が変わるでしょう。

　肝心なのは、結果的に政界再編が起こるかどうかです。小沢が負ければ党を割る可能性があります。どれほどの議員が一緒に出るのか分かりませんが、かなりの数になるでしょう。一方、菅が負けた場合は、前原派の人間が党を割ることも考えられます。ある人は菅が衆院を解散するのではないかとも囁いています。どう転んでも、挙党態勢になることは難しいでしょう。

　それほど、民主党内の軋轢は修復不能な所まできている訳です。

　ところで、民主党の「派閥」をどうしてマスコミは「グループ」と言うのでしょうか。あまりにも恣意的なカタカナで、滑稽ですね（笑）しかし、民主党の派閥は自民党の派閥とは異質で、民主党の本質の一つの側面かもしれません。民主党の「派閥」は明らかに特異であり、綱領が作れない要素でもあり、この度の代表選を見ていても、この「派閥」が民主党崩壊の引き金に成り得るものであると思います。マスコミは「民主党の派閥政治」から目を逸らさず、しっかりと報道すべきです。第一、派閥を無視して今回の代表選は語れません。

民主党滅亡の始まり 小沢vs菅

小沢前幹事長、民主党代表選出馬へ

＞民主党の小沢一郎前幹事長は２６日午前、民主党代表選（９月１日告示、１４日投開票）に立候補する考えを明らかにした。

＞東京都内で鳩山前首相と会談し、その後、記者団に「鳩山前首相と話をし、『出馬の決断をするなら私としては全面的に支援していきたい』という話をいただいたので、ただいま、鳩山前首相の前で、不肖の身だが、代表選に出馬する決意をした」と述べた。

＞代表選にはすでに菅首相が再選を目指して出馬する意向を表明しており、菅氏と小沢氏が全面対決する構図となった。

　鳩山がまた政局を混乱させています。今は小沢支持なのでしょうが、昨日は菅支持を表明しました。毎日コロコロ変わるのでどちらが有利なのか全く分かりません。頭のイカレタ鳩山がこの代表選を混沌としたものにしています。

　しかし、どちらが勝てども前途多難に変わりなく、民主党の滅亡は早まるばかりです。民主党の（ショボイ）三大大物（笑）の小沢、鳩山、菅の内ゲバでその歴史に幕を閉じるとは左翼政党には最もふさわしい幕引きです。

自民に目を向けると

　無能な菅政権には政権担当能力はありません。普天間問題も、二案併記になりましたが、解決への道のりは険しくなるばかりです。経済政策も無策で、円高株安に拍車がかかっています。一方では、国民にとってはどうでもいい党内闘争に明け暮れ、自分の保身に躍起です。確かに前首相があまりにもひどく、菅の無能さが霞んでいますが、危険で無能な人間に代わりはありません。

　自民党はこの菅政権とどう対峙していけばいいんでしょうか。まず鳩山と違い、菅はズルいということを見落としてはいけません。自分の保身のためなら、アメリカに媚び、財界に媚び、労働組合に媚びる等、何でもします。鳩山のように訳の分からない人間ではなく、自分の保身と人気取りを行動原理とします。

　鳩山を見ていたからか、現実主義的な方がいいという考えで動いています。自民党は訳の分からない鳩山政権時には現実主義を掲げていましたが、今のズル菅には通じなくなるかもしれません。しかし、現実主義をすべて放棄しろとは言いません。

経済対策策定へ＝自民

＞谷垣禎一総裁は役員会で「民主党が国民生活を無視して党内抗争だけに目を向けているときだからこそ、骨太でしっかりした経済対策を議論してほしい」と、対策策定を指示した。

　記事のような国民の必要とする行動は積極的に行っていくべきです。しかし、野党として現政権との違いをしっかり出していかなければなりません。菅が現実主義で来るのなら、それに迎合せずにしっかりと保守的な立場から意見を述べるべきです。

　自民党は、鳩山政権時はうまく保守党としての存在感が出せずにいましたが、菅や仙谷などの左翼が執行部となった民主党と対峙するには保守色を前面に出さなければなりません。いくら参院選の時のように、菅が自民をイミテートしてこようとも、保守だけは絶対に真似できません（笑）ズル菅がいくら卑怯な手を使ってこようとも、保守思想と現実主義がしっかりしていれば恐るるに足りません。

　代表選にまだ出るか出ないかも分かりませんが、一番恐ろしいのは小沢が首相となって公明党を吸収することです。こうなると民主は力を取り戻すでしょう。参院選後、自民に献金が来るようになったと聞きます。もう参院選前とは違うので、しっかりと足腰を鍛えて小沢代表に備えておくべきでしょう。小沢が終われば、民主党に人材はいません。崩壊して議員は自民やみんなの党にいくことでしょう。

　要は、菅のズルさを理解してそれにしっかりと対応し、一方で保守色を強めることが今の自民党に求められているわけです。参院選後はいつになく（笑）よく纏まっていて、頼もしいです。マスコミの支持率は相変わらず低迷していますが、参院選で明らかなように当てになりません。そういうものに惑わされずに、二大政党の一（右）翼として再建していかなければなりません。

　まだまだ先は長いです。金権腐敗政治以降ずっと信用が失墜してきた訳です。そのことを肝に銘じることができるのなら、長い野党暮らしも満更悪くはありません。

小沢が勝っても負けても

民主代表選　小沢氏、勝っても負けてもいばらの道…深刻な亀裂避けられずより引用

＞小沢氏が出馬して勝利しても敗北しても、あるいは出馬しなかったとしても、民主党に深刻な亀裂が走るのは必至。党内には誰が勝ってもその後に挙党態勢をとるべきだとの声も多いが、現実には党分裂もあり得る展開になりつつある。

＞「参院選で（政権に）ノーの結論が出た。新しい体制、新しい顔で政権基盤を安定させるべきだ。危機打開には小沢さんがよいとの声が広がりつつある」小沢氏の側近、山岡賢次副代表は２１日のＴＢＳ番組で、こう指摘した。

　菅は参院選を国民に信を問う場と言いましたので、確かに今や政権を担当する正当性はありませんが、民主党の他の人間が政権んを運営することもおかしなことです。新代表はすぐに衆院を解散し、国民に信を問うべきです。

＞もともと小沢グループの中心メンバーは、小沢氏擁立に慎重だった。小沢氏に傷がつく可能性もあるし、小沢氏本人でなくとも息のかかった代理人を擁立して菅直人首相に勝つ戦法もあるからだ。

　小沢本人が出馬せざるを得ない状況になったのは、小沢派にまともな人材がいないからでしょう。小沢で期待させて他に人間にすげ替えたら派閥が分裂しかねません。

＞小沢氏が１４日、京都市内で高嶋良充前参院幹事長らに「このままではお国がぐちゃぐちゃになる。民主的に党を立て直す方法は代表選だけだ」と語った

　鳩山内閣の混迷は菅以上でしたが、その時の幹事長は誰でしたでしょう。

＞小沢氏の身の振り方もますます難しくなってくる。出馬しなければ、首相に敗北したというレッテルを張られ、小沢氏の政治的影響力は失墜しかねないからだ。代表選に出馬した場合でも道のりは平（へい）坦（たん）ではない。敗れれば、「政治生命はその時点で終了」（前原グループ幹部）するし、勝っても「独裁的に政権を運営すれば、党分裂もあり得る」（ベテラン）からだ。

　これはどうでしょうか。小沢は民主党を割ることも可能です。小沢が勝てば、菅は裏切り者として政治生命を絶たれるでしょうし、負けても党を割る。これなら大方の党員は小沢を応援するでしょう。どちらにしろ菅の政治生命は長くはありません。小沢には復讐の大義がありますし、菅には政権を担当する正当性がない。菅直人の自発的辞任と小沢代表による総選挙が筋でしょう。

　気になるのは自民党の対応ですが、それは後ほど

完全に国民から乖離している党内紛争

　代表選が近づき、反菅派が軽井沢に集まっています。小沢本人が出馬する可能性も出てきました。小沢を指示する議員にとっては本当にありがたいことなのでしょうが、国民にとっては常軌を逸した流れとなっています。

　たしかに、小沢が菅に復讐する大義名分はあります。菅は小沢を裏切るどころか、存在を否定したにも等しい暴言を小沢に浴びせました。「党のため日本のために黙っていろ」菅は何の気なしに言ったのかもしれませんが、誰が言われても憤慨するでしょう。それどころか、参院選惨敗後には尻尾を振って許しを請うという考えられない愚行に出ました。小沢を裏切るだけでなく、反小沢に期待した国民までも裏切りました。

　しかし、だからといって小沢が代表つまりは首相になってよいと、誰が思うでしょうか。疑惑に関して逃げてばかりの小沢を誰が首相にしたいでしょうか。どうも、民主党内と巷間の世論には大きな隔たりがあるように思われます。

　小沢が首相になれば小沢と深く関係する創価学会すなわち公明党を取り込むことができ、ねじれの逆転ができるという考えが、民主党内の小沢待望論を拡大しているのでしょうか。

　結局、菅がなっても小沢がなっても日本にとっては不幸です。国民無視の政治状況はいつまで続くのでしょうか。

景気対策は歓迎

ＧＤＰ急減速　景気腰折れへ警戒を強めよ（8月17日付・読売社説）

　政府の言うように、エコポイントなどの刺激策の効果が薄れてきています。また、住宅エコポイントはじめ政策の失敗、公共事業の大幅削減も今後の不安材料です。

　菅が追加経済対策を模索し始めたことは当然ですが、評価します。今は、これまでリーマンショックから少しずつ立ち直ってきた経済が、アメリカの先行き不透明などで過渡期に差し掛かっています。輸出の伸びも予想を下回り、昨今円高が重くのしかかっています。

　菅政権が強力な経済対策を打てるのであれば、代表選も有利になるでしょうが実際のところどうなんでしょうか。

盆も終わり

　８月１５日に靖国神社に閣僚が一人も参拝しなかったことが大きく取り上げられていました。大変残念なことですが、イデオロギーに染まりきった人間には何を言っても無駄です。

　さて代表選ですが、反菅派は未だに候補者をたてることができていません。

海江田氏「出馬判断難しい」　民主代表選で

＞９月の民主党代表選出馬が取りざたされている海江田万里衆院議員は１６日夜、日本ＢＳ放送の番組で「出るのか出ないのか、これは本当に難しい。呻吟している」と熟慮していることを明らかにした。

＞海江田氏は「自分の非力さはよく分かっているつもりだ。そう軽々に手を挙げるわけにはいかない」とも強調した。

　唯一、名前が挙がっていた海江田も及び腰になり始めました。いったい誰が立候補するのでしょうか。遅れれば遅れるほど菅が有利になります。

混沌としてきた代表戦

　民主党代表戦を前に、民主党内の動きが活発化しています。鳩山派が分裂し、小沢はが一致結束して菅おろし、保守系の議員は菅談話をきらって、独自の勉強会を開く者も現れました。

　今のところ反菅派が有利ですが、最近の内閣支持率の下げ止まりや、首相続投を望む声からして国民の多数は菅続投でいいみたいです。世論調査の結果を見る限り、反菅派は世論に逆行しているという立場に立たされますので、世論が反菅派の結束を乱すことになるかもしれません。

　最近の世論調査でなぜ菅を支持する人が多いかというと、ほかに支持できる人がいないということです。このことから、国民が如何に小沢を毛嫌いしているかがわかります。小沢の存在が親小沢派を結束している反面、それ以外の反菅派を敬遠させています。仮に小沢派が菅に勝っても、鳩山政権の二の舞になることは明らかです。

　私としては、別に民主の誰に期待するということはありませんが、反菅派が勝つことを望みます。やはり菅談話でもわかるように、菅は村山の再来です。これ以上変な真似をされてはたまりませんので、保守色を前面に出す議員に代表になってもらいたいと考えています。